お昼休みはウキウキ世界史!細切れ時間を有効活用!
世界史ランチョンセミナーが始まります。
今回扱うのは「カンボジア内戦」。
カンボジアは冷戦体制や中ソ対立により他国から介入を受けます。
そのため目まぐるしく政権が変わるので、どの国の支援を受けているのかが重要です。

●ロン=ノル政権
カンボジアは当初シアヌーク国王により王政社会主義を目指されていました。しかしベトナム戦争に介入したアメリカが、隣接するカンボジアにも圧力をかけロン=ノル政権を打ち立てます。このロン=ノル政権に対抗したのが民主カンプチアです。結局アメリカはベトナム戦争を泥沼化させ手を引くことになります。アメリカが撤退するとともにロン=ノル政権も終焉を迎えました。こうして民主カンプチアのシアヌークが再び政権に就くのです。
●ポル=ポト政権
しかし今度は中国の支援によりポル=ポト政権が台頭しました。ポル=ポト政権は過激な毛沢東主義を取り虐殺に走ります。カンボジアからは難民が流出したため、隣接するベトナムが介入しポル=ポト政権を倒したのでした。
●ヘン=サムリン政権
ベトナムとソ連の支援を得て政権についたのがヘン=サムリン政権です。この政権に対してはシアヌーク・ポル=ポト・ソン=サン派(ロン=ノル政権の後継)が民主カンボジア連合を結成し対抗したのです。このような中、ソ連ではゴルビーがベトナム政策を見直し、ベトナムでもドイ=モイ運動が起こって政策を転換します。こうしてカンボジア和平協定が調印され、国連に統治が任されます。
●国連カンボジア暫定統治機構
こうして、長い戦いの結果、国連カンボジア暫定統治機構が内戦後のカンボジアの処理を行うことになりました。そしてついに1993年に国民投票が実施され、シアヌークが勝利しました。以上によりカンボジア王国が誕生したのですね!!長いぜ!!
