まず、子どもたちに何かを教えるために、何をどのように教えるのかをまとめたものを「プログラム」(またはカリキュラム)と言います。たいていの場合、子どもたちの発達段階(学年)に合わせて系統的に組み立てられています。ですから、ライフスキル教育プログラムとは、どのようなライフスキルをどのように教えるかを発達段階に合わせてまとめたもの、先生が使う“台本”のようなものです。
このライフスキル教育プログラムは英語圏では極めて一般的で、同種のプログラムがたくさんあります。また、広い意味では日本の『道徳』も、生き方や人との関わりを学ぶ時間ですから、「ライフスキル教育プログラム」の一種と言えるかもしれません。
次に、ライオンズクエストの「ライオンズ」はライオンズクラブのことです。そして、「クエスト」はアメリカにある教育研究機関の名称で、このプログラムを開発し、まとめたところです。
つまり、ライオンズクエスト『ライフスキル教育プログラム』とは、クエストという教育研究機関が開発し、ライオンズクラブが世界中で普及活動をしているライフスキル教育プログラムということを意味します。
◆ライフスキルとは? 生活の中で“行動する能力”
学力とよばれる、頭の中で覚えたり、理解したり、考えたりする能力(=アカデミックスキル)に対し、がまん、けじめ、積極性など自分自身をコントロールする能力や、あいさつ、思いやり、コミュニケーションなど、他の人とうまくかかわる能力を合わせて、行動する能力=ライフスキルと言います。時には漢字で「心理社会的能力と」とも言われます。
ライフスキルは、生活の中で見通しをもって物事に取り組み、積極的に人とかかわり、相手の気持ちを理解し、みんなとともに、あるいは人に働きかけ、動かしてゆくために効果的な、一生通じて役立つ能力です。
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