2.2 Postfix の初期設定と起動

/etc/aliases の設定
root: kanrisya
root 宛のメールを管理者に転送させるため上記の記述を追加する
newaliases を実行してaliases テーブルの更新を必ずする

S25R+Starpit用のファイルを配置する
white-list.txt(誤認識されるサイトを通過させるためのリスト)
tarpit_client(動的IPと思われる接続を遅延させるためのファイル)
2つのファイルを/etc/postfix/ の下に配置する
パーミッションは664、所有者はroot.root にします
これらのファイルはメール受信動作にかなり影響が出ます
参考元のサイトにも書いてありますが、十分に動作を理解したうえで
利用してください。

smtpd_sender_restrictions で使われるaccess テーブルの作成
/etc/postfix/access ファイルを開き、どうしても通過してしまう
spamメールのドメインを記述します
ファイルの末尾に
example.com REJECT
と拒否したいドメインを1行ずつ記述していきます
ファイルを保存したら
postmap /etc/postfix/access
と実行しaccess.db を作成します。
access ファイルを変更したらpostmap の実行はセットです

/etc/postfix/postscreen_access ファイルの作成
Postfix 2.8系を使うことの目玉であるpostscreen の設定ファイルです
ファイルの中身は拒否するIPと通過させるIPの羅列です
# 通過リスト
114.111.79.198 permit
# 拒否リスト
125.18.4.0/24 reject
上記は設定例です、自分でわかりやすいよう記述してください

/etc/postfix/main.cf の編集
この設定例では当方が設定した内容でドメイン名を伏せた状態にしてあります
SSLの設定はサイト名「CentOSで自宅サーバー構築」さんの手順を参考にしました

/etc/postfix/master.cf の編集
master.cf の設定は赤文字の部分が#でコメントアウトされている状態ですの
それを削除するだけです。

/usr/lib/sendmail のリンク変更
cd /usr/lib
mv sendmail sendmail-OLD
ln -s /usr/sbin/sendmail sendmail

Postfix の起動スクリプトの作成
/etc/rc.d/init.d/postfix を新規で作成する
パーミッションは755、所有者はroot.root にする

起動スクリプトを自動起動するように設定
chkconfig –add postfix

Postfix の起動
/etc/rc.d/init.d/postfix start

新規ユーザー用のskel ファイルを用意する
mkdir -p /etc/skel/Maildir/{new,cur,tmp,.Sent,.Drafts}
chmod -R 700 /etc/skel/Maildir/
.Sent と.Drafts は環境によりなくてもかまいません。

ここまでが普通の使い方用のインストールと設定です。
次は…

2.3 マルチインスタンスを構成するに進む

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